砂漠について

砂漠(さばく、沙漠とも)とは、雨があまり降らず降雨量よりも蒸発量の方が多い土地。植物がほとんど生息せず、水分も少ないため、気温の日較差が激しい。よって農業には適さず、人間の居住が難しい地域(アネクメネ)である。砂漠地は岩石(メサ、ビュート)、礫(れき)、砂、ワジ(涸れ川)、塩湖、一部人などが生息できるオアシスなどで形成されている。

分類

土質による分類

「砂漠」という表記からの連想もあり、一般的には見渡す限り砂地が広がって風紋を織りなしている情景がよくイメージされるが、実際には岩原など、地形にはバリエーションがある。世界では岩石砂漠、礫砂漠、砂砂漠の順に多い。

  • 岩石砂漠
  • 礫砂漠
  • 砂砂漠(エルグ(erg))
  • 土砂漠

成因による分類

砂漠を形成する要因は、以下のように分類される。それぞれについて、分布する緯度に差異が見られる。

  • 熱帯砂漠海岸砂漠
    大陸の西側を赤道方向に向かう寒流沿いの、大陸の海岸線にみられる。寒流の上を渡る風は水蒸気の供給が少ないことと、大気が安定して上昇気流が起こりにくいことによる。
    緯度10~20°の大陸西岸に分布する。アタカマ砂漠、ナミブ砂漠など。
  • 亜熱帯砂漠中緯度砂漠
    熱帯で生じた上昇気流が下降してくるため雲が発生しにくい亜熱帯高圧帯の影響下に一年中あり、乾燥帯になることによる。
    緯度20~30°にみられる。サハラ砂漠、カラハリ砂漠、オーストラリアなど。
  • 温帯砂漠
    • 雨陰砂漠
      山脈の方から吹き込む卓越風の風下となるために、下降気流地帯となるため生じる。
      緯度35~50°にみられる。パタゴニアなど。
    • 内陸砂漠
      海から遠く、水蒸気の供給量が少ないため生じる。
      ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など。

日本には、伊豆大島の火山地帯などに砂漠と呼ばれる場所はあるものの、砂漠に分類される地域はない。広大な砂礫地である鳥取砂丘は砂漠でみられる地形とよく似ているが、あくまで温帯湿潤気候下で降水量は豊富であり、風で絶えず砂が動くために植物が生えにくいことから生じたものである。

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